実践の質向上委員会
委員長 岡田佳詠(国際医療福祉大学)
実践の質向上委員会では、以下のように中堅看護師の方を対象にした研修会「中堅看護師対象研修会 精神保健看護における権利擁護とリカバリー支援~私たちのストレングスを看護に活かそう」を開催しました。多数の方にご参加いただき、有意義な会となりましたことに心から感謝申し上げます。
アンケート結果
【開催日時】 | 2025年2月15日(土)13時~16時 |
【開催方法】 | オンライン(Zoom) |
【担当者】 | <講師>齋藤嘉宏・田上博喜 <ファシリテーター>菊池美智子 中野眞樹子 根本友見 |
【申込者数】 | 15名 |
【参加者数】 | 13名 |
【参加者概要】
1. 会員/非会員
会員 4名
非会員 9名
2. 参加者所属
精神科病院 9名
総合病院精神科 1名
訪問看護ステーション 1名
教育機関(専門学校) 1名
大学院生 1名
3. 看護師経験年数
4.精神科看護師経験年数
【アンケート結果】(回答数11/13名)
5. 本研修会をどのように知ったか
6. 研修について(「1~5」5段階)
1) 内容の分かりやすさ
2) 今後に役立つ内容だったか
3) 研修の形式は良かったか(講義&ディスカッション)
4) 感想
グループワークについて
- 各病院でも同じ思いを抱えながら仕事をしている事を知り共感できた。今後の課題も具体的にあげられたので、取り組んでいこうと思う。
- オンライン研修は一方通行になりがちですが、本研修は講義だけではなく、グループワークで発言できる機会もありよかった。
- ファシリの先生が入っていただいたことで、とても話しやすかったですし、色々な意見を聞くことができてよかったです。
- 他施設の方も倫理的葛藤の場面に関して話し合いの場を持つことが出来、葛藤するような場面が実際起きたときどう考えて進めていくべきか改めて頭の中を整理出来たような気がします。
- ディスカッション形式で他の人と意見交換できたのがよかったです。
- 話しやすい流れだったと思います。
- 一つの事例を掘り下げて深めるのもよいと思いました。
- グループワークのときに、顔が見えた方が私は安心できるので、画面オフの方やアバターの方がいらして、逆に緊張してしまいました。(それぞれのお考えがあると思いますが)話すときは画面オンだとありがたいかなと思いました。
講義内容(ストレングス)について
- ストレングスとは、どう捉えるのか最初は分かりにくかったが、ワークシートに自分なりに書いてみたり、みんなの発表を聞いていくうちにストレングスをイメージできるような気がした。葛藤があったとき、倫理綱領にあてはめて考えてみたり、スタッフとコミュニケーションをとっていきたいと思った。
- 今まで自分のストレングスを考えることがなかったので、よい機会となりました。
- 自分のストレングスを探す事が難しかったです
- 虐待通報された事例が印象的だった
- 事前資料を含めて参加方法がわかりやすく、進行がスムーズでした。
7. 今後取り上げてほしいテーマ・学会への希望
- 職員の人権をどのように守ることができるのか
運営総評
- 全体評
テーマごとに講義、講師同士の寸劇、1グループ3~4名でのグループワークを繰り返し、和やかな雰囲気で進めることができた。 - アバター使用について
参加者同士で話すにあたり、「安心安全な場づくり」に配慮し、アバターおよびニックネームを使用しての参加可としたが、Zoomのバージョンのためかアバターの設定ができず、カメラオフでグループワークに参加する人がいたり、アバター使用せずそのまま参加する人がいたりとバラつきがあったため、かえって話しにくさを感じた参加者・ファシリテーターがいた。アバターを設定することで、背景も隠れるため、もしも周囲に人がいても気づけないことから、「安心・安全な場」がかえって脅かされているのではないか(オンラインでの事例検討会などでは、背景の設定を禁止にしている所もある)。オンライン研修におけるプライバシーの配慮については引き続き検討が必要である。 - グループワークの進行について
自身のストレングスを挙げる作業はかなり個人差があり、グループによってはなかなかディスカッションが進まず、ファシリテートに苦労した。
経験年数に幅があったため、語りの量に多少差があったが、進行に大きな支障はなかった。