ISPN (International Society of Psychiatric-Mental Health Nurses) 2025参加報告

理事
千葉理恵(京都大学)
濱田由紀(東京女子医科大学)

日本精神保健看護学会とMOUを締結したInternational Society of Psychiatric-Mental Health Nursesの年次大会ISPN2025が、2025年3月19日~22日にアメリカ・ニューオーリンズで開催され、日本からも2名の理事を含む数名が参加しました。AIの発展が精神保健看護学の教育や臨床にどのように変えていくかに関するプレナリー・レクチャーをはじめ、シンポジウムや、多くの一般演題発表やポスター発表などがありました。

“ISPN Global Partners: Strengthening Impact and Enhancing Contributions To Mental Health Services Worldwide”というセッションでは、ISPNと協力関係にある4つの学協会 (Global Alliance for Behavioral Health and Social Justice、National Association of Clinical Nurse Specialists、International Nurses Society on Addictions、日本精神保健看護学会)から1名ずつが登壇し、それぞれの学協会の概要や行っている活動などについて発表しました。日本精神保健看護学会からは、精神科病院における虐待予防の取り組みや災害精神保健看護の活動などについて千葉理事が発表しました。その他、Sri Lankan Professional Nurses’ Clinical SocietyとIndian Society of Psychiatric Nursesからのスライドによる学会紹介も行われました。

翌日のInternational Meet & Greetでは、Daniel Wesemann理事長をはじめとするISPNのBoard Memberとアメリカ以外の国々からの参加者が集まり、今後どのようにネットワークをつくっていけるかについて話し合いました。国を越えてつながり、メンタルヘルスや精神看護の課題を一緒に考えていこうという暖かく情熱的な雰囲気がありました。また、日本人参加者による研究発表や様々なセッションへの参加を通して、アメリカをはじめとする各国からの参加者との交流をもつことができました。