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学術連携委員会から

学術連携委員長 宇佐美しおり

 いつも委員会活動では皆様には大変お世話になります。6月に学術連携委員会も新体制となり、副委員長を遠藤淑美先生(大阪大学)、委員を岡谷恵子先生(東京医科大学看護学科)、濱田由紀先生(東京女子医科大学)、福嶋好重先生(横浜市立市民病院)、河野伸子先生(横須賀共済病院)、石飛マリコ先生(熊本大学)にお願いし、スタートすることとなりました。どうかよろしくお願いいたします。今日は学術連携委員会から3つの報告をさせて頂きたいと思います。

 学術連携委員会では、昨年度から今年度にかけ、精神科病院での「老年期のうつ病患者・家族への対応」とリエゾン精神看護領域において、総合病院における「身体疾患を有し精神状態が不安定な患者への対応」に関するケア・ガイドラインを作成しました。前者は、精神科病院において、回復が難しく自宅への移行が困難な老年期うつ病患者が多いため、作成することとしました。またリエゾン精神看護領域においても、身体疾患を有している患者の3-4割、がん患者にあたっては6割の患者が程度は異なるもののうつ状態を有しているという報告もあるため、総合病院や、一般科の病棟で活用できるようケア・ガイドラインを作成しました。基本的な対応の仕方、またよく問題となる場合の対応についても、わかりやすく記載したつもりです。これらにつきましては、今年度の森大会長のつくばでの学術集会で報告をさせて頂き、会員の皆様からご意見を頂きましたので、それらのご意見を反映させ最終版といたしました。学会誌への掲載を準備しておりますので、ぜひ各病院でお使い頂き、さらにご意見を頂ければと考えています。

 さらに、8月30-31日に、日本精神保健看護学会と日本総合病院精神医学会が合同で、精神科リエゾンチーム講習会を開催させて頂きました。竹橋の一橋講堂で開催いたしました。66名の参加で、田上美知佳理事長にもご挨拶を頂き、開催をいたしました。講演は東日本NTT病院の秋山 剛精神科部長に、精神科リエゾンチームにおけるグループダイナミクスや困難な点、まだ困難の乗り越え方に関するご講演を頂き、大変好評でした。1日目はリエゾンチームをこれからはじめようとされている方々へむけて、実際のリエゾンチームの運営、課題などについて共有を行い、2日目は実際リエゾンチームを運営されている方々を主な対象とし、事例検討、模擬カンファレンスを実施いたしました。99%の方々から満足―大変満足の回答を頂き、また大変わかりやすかったとのご意見を頂きました。今後、ロールプレイなども取り入れ、実際、ケア困難患者にどう対応していけるのか、をさらに検討していきたいと考えています。

 また、7月に平成28年度診療報酬改定にむけて、4つの申請を行いました。看護のあり方検討会からは、①精神科リエゾンチームの算定回数の増加、②精神科訪問看護以外の訪問看護ステーションで身体疾患を有する患者で抑うつや不安、適応障害を有する患者への専門性の高い看護師による訪問の加算(認知症を除く) *日本訪問看護財団、日本在宅ケア学会と共同で提出、③精神障害者の1年以上の長期入院予防のための療養マネジメントチームの評価を提出しました。また医療技術評価からは、④訓練を受けた看護師による認知行動療法への評価を、岡田佳詠先生のご協力のもと、提出いたしました。8月に④の厚労省ヒアリングがあり、また①につきましては、資料の提示を求められました。まだ第一次審査結果がわかりませんが、時代の要請に応えられるよう、申請が通ればと考えております。

 皆様には、今後、様々な形でまたご協力いただきますが、今後とも引き続き、よろしくお願いいたします。


2015年10月27日更新